熊本県内ではきのう(3月9日)、野焼きなどによる火事が相次ぎました。
熊本県山都町では1人の遺体が見つかり、産山村では男性が下半身にやけどを負って病院に運ばれています。
きのうだけで「3件の火事」
9日午後2時15分ごろ、山都町菅で約3000平方メートルの畑が焼け、焼け跡から男性の遺体が見つかりました。

記者「枯草を燃やしていたところ、予想以上に火の勢いが強まり、男性1人が巻き込まれたということです」
近くに住む人「風があった。燃え広がるのが早かった」
警察などによりますと、畑を焼いていた複数の人のうち、高齢の男性と連絡がとれていないということで、警察は遺体の身元の確認を急いでいます。

また、この火事の30分ほど前には産山村で行われていた野焼きの現場で、50代の男性が下半身にやけどを負い病院に運ばれました。
男性は警察の聞き取りに対し、「風向きが変わって火に巻き込まれた」と話しているということです。

さらに、ほぼ同じ時刻には熊本県南小国町(みなみおぐにまち)満願寺(まんがんじ)にあるキャンプ場で、野焼きの火が延焼しました。
けがをした人はいませんでしたが、山林約2万平方メートルが焼けました。
これら3件について、警察は風の影響を指摘しています。