岡山市の天満屋が呉服店から百貨店に業態を変え、きょう(10日)で100年を迎えたことを記念してセレモニーが行われました。
「よいしょ。よいしょ。よいしょ。」

セレモニーには天満屋の従業員ら約120人が参加し、岡山店の岸本彰治店長らが鏡割りをして100周年を祝いました。このあと岡山店を含む5つの店舗で、客に紅白まんじゅうが配られました。
「おめでとう」
「昔から来てて、屋上に遊園地みたいなのがあって、そこが一番印象に残っているんですよ。娯楽があまり無かったので、天満屋で遊べるのが嬉しかったですね。」

天満屋は江戸時代後期の1829年、現在の岡山市東区西大寺で櫛やかんざしといった生活用品を販売する小間物店として創業しました。呉服店を経て、1925年3月10日、岡山市北区表町に百貨店を構えました。岡山空襲によって店舗を焼失するも再建し1949年には全国の百貨店で初めてバスターミナルを併設しました。
(客)
「子どもの時から、天満屋の食堂で食べさせてもらうのがすごく楽しみで、天満屋に行くとなったら、お子様ランチ!?と喜んでいました。」
多くの岡山県民にとってなじみ深い天満屋。岡山店のショーウィンドーではきょうから100年の歴史を伝える特別展示も始まっています。第1弾として展示されているのは100年前と50年前の制服のレプリカです。厳しい経営状況に置かれる百貨店業界…岡山店の岸本店長はこれからも新たな形を模索していきたいと話します。
(天満屋岡山店 岸本彰治店長)
「地方百貨店というものの役割もここで変わってくると思いますので、新しい地方百貨店の形を模索しながら地域に携わっていきたいと考えております。」