福岡空港で3月20日から第2滑走路の供用がスタートします。

これを前に新たな滑走路で航空機の事故を想定した大規模な訓練が行われました。

RKB 土橋奏太記者
「管制塔から通報を受けて、続々と消防車が集まってきています」

9日夜、福岡空港の第2滑走路で実施された消火訓練には、消防や空港の職員など110人近くが参加。

およそ160人を乗せた国際線の航空機のエンジンが、離陸時に爆発した想定で実施されました。

訓練では発生から消火活動までの手順のほか、貯水槽からホースを繋ぎ、効率的に給水する方法などを確認しました。

3月20日に供用が始まる福岡空港の第2滑走路。

滑走路1本の空港としては旅客数・発着回数が国内で最も多い福岡空港の混雑緩和を図るため、およそ1640億円をかけて整備されました。

普段は国際線の離陸用に使用されますが現在の滑走路がトラブルで閉鎖された時には、国内線の離着陸や国際線の着陸に使うことも検討するということです。

福岡国際空港株式会社 小島宏文 保安防災部長
「事故を起こさない、安全安心をしっかり確保するそのための活動をしてきております。ぜひ3月20日から滑走路供用を楽しみにしていただきたいと思います」

2027年の夏ごろには国内の空港として最大級となる複合施設もオープンする福岡空港。

新たな滑走路の供用開始をステップにして民営化以降、初の黒字化を目指します。