岡山市出身の歴史学者・磯田道史さんらが「古代吉備国」の真相に迫るシンポジウムが岡山市で開かれました。

シンポジウムは日本遺産「桃太郎伝説の生まれたまちおかやま」推進協議会が郷土の歴史に関心を持つきっかけになればと開いたものです。

はじめに磯田さんらパネリスト3人は、古代吉備では造山古墳をはじめ、日本有数の巨大古墳が数多く作られたと説明。

全国各地に吉備出身の豪族がいたことなどから「ヤマト政権とともに日本を統治していた可能性もある」と主張しました。この上で古代吉備を「地域の誇りに思ってほしい」などと話しました。

(歴史学者 磯田道史さん(岡山市出身))
「古代文明を持っているところっていうのは、何か危機になったり、時代の変革期になっても、文化のパワーみたいなものがあるから、それを信じて生きていこうと思っています」

参加した約1500人はメモをとるなどして熱心に聞き入っていました。