今年、戦後80年を迎えます。
熊本市では、被爆者の体験を語り継ごうと講演会が開かれました。
講演したのは広島県に住む福島芳栄(ふくしま・よしえ)さん(52)です。
両親は広島で被爆し、父の義隆(よしたか)さんが自らの体験を語る活動をしていましたが、去年亡くなったことから今回、被爆二世として両親の話をすることにしました。
両親の体験を語る 福島芳栄さん「学校の玄関の前で大人が2人がかりで死んだ人を材木でも抱えるように荷車に積んでいた」
講演では、当時4歳だった母・豊子(とよこ)さんが祖母に言われ赤ちゃんの遺体を火葬場に運んだ話などを紹介し「戦争による悲しみは被爆者にとどまらず後世にも残る」として、記憶を語り継ぐことの重要性を訴えました。