アメリカのトランプ大統領はイランの最高指導者ハメネイ師に書簡を送り、核開発阻止のために取り引きに応じるよう呼びかけたことを明らかにしました。

トランプ氏は7日、テレビ番組のインタビューで、イランの核開発を阻止するためには「軍事的な対処か取り引きの2つの方法しかない」との考えを示しました。

5日に送った書簡には「交渉に応じることを望む。軍事的な対応になれば恐ろしいことになるからだ」と書いたということです。トランプ氏は、「イランの人々を傷つけたくないので取り引きを選びたい」と話しました。

一方、イラン国営通信は、イランの国連代表部が「今のところそのような書簡を受け取っていない」とする声明を出したなどと報じています。

トランプ大統領は先月、イランに対して「最大限の圧力」をかける方針を表明していますが、ハメネイ師は強く反発、そのうえで「アメリカとの交渉は賢明ではない」とも述べていて、今後イランがアメリカの呼びかけに応じるかは不透明な情勢です。