熊本市が廃止の方針を示していた「全国交通系IC」の利用が継続できる可能性が出てきました。
システム更新の「補助制度」国が見直し検討
熊本市は、熊本市電での全国交通系ICの決済システム更新について、国からの補助が受け取れる可能性が出てきたと報告しました。

全国交通系ICの決済システムは2026年3月に更新時期を迎えますが、更新の費用が約2億円と多額で国からの補助が得られない状況だったため、市はクレジットカードなどのタッチ決済を導入する方針を示しました。
しかし市議会での賛同が得られなかったことなどから、市や県は、国に補助制度の見直しを要望していました。

上田芳裕 委員「10カード(全国交通系ICのうち主要十種)が残ることも検討の一つだと思う。市民の声をしっかり反映した検討となるよう努めてほしい」
熊本市交通局の担当者「市民の声を拾い上げられるように努めたい」
市によりますと、新たな補助の対象や額がどうなるかは、4月に国が示す予定だということです。