先月(2025年2月)の富山県内の企業倒産は8件で、前月から3件増え負債総額は10億4200万円であることが帝国データバンク富山支店の調べでわかりました。

帝国データバンク富山支店によりますと、2025年2月の富山県内の負債額1000万円以上の倒産は8件で前月から3件増加しました。

負債総額では、前の月から9億3500万円増加しました。

業種別では「建設業」「製造業」がともに1件、「卸売業」が2件、「小売業」が1件、「サービス業」が3件です。

主な原因は「販売不振」が7件、本業以外の負担増である「その他」が1件です。

従業員別では「10人未満」が7件、「10人以上50人未満」が1件でした。

帝国データバンクは「2025年に入り2か月累計の倒産は13件(前年同月11件)、負債総額は11億4900万円(前年同月8億9800万円)と件数、負債総額ともに前の年を上回るペースで推移している。業種別では『建設業』で13か月連続して倒産が発生しているほか、業歴別でも『30年以上の業歴』をもつ企業の倒産が多い傾向が続いている」と分析しています。

そのうえで今後については「引き続き物価高や深刻な人手不足、賃上げなどの人件費高騰、トランプ2.0の為替変動や関税発動など、収益を圧迫させる要因をあげればきりがない。本業の業績回復がみられないなかで中小企業を取り巻く環境は厳しさを増していることから、倒産件数は前年比増加ペースで推移するものとみられる」とみています。