長野県信濃町で3日、屋根に積もった雪の影響で空き家が倒壊しました。
屋根にはおよそ2メートルの雪が積もっていました。


丸山記者:
「こちらの空き家となっていた建物は、屋根に積もった雪に押しつぶされたということです」

3日午後3時ごろ、信濃町柏原で、「雪の重みで家屋が倒壊した」と近くを通りかかった人から消防に通報がありました。

家主で、近くに住む70代の女性によりますと、木造2階建ての建物は築100年以上で、現在は空き家になっていました。

当時、屋根にはおよそ2メートルの雪が積もり、重みに耐えきれなかったとみられます。

けが人はいませんでした。

家主の70代女性:
「今年は雪が多いので、春にでもなったら、壊してもらうという感じにしていた」
「けがした人もいないし、車も壊れたという被害が無かったから、それだけ救いだった」

水分の量によっては、1立方メートルあたり300キロ以上にもなる雪の重み。

町も対策を行っています。

信濃町住民福祉課 中島志優(なかじま・しゆう)さん:
「高齢化は特に進んでいまして、65歳以上の高齢者世帯に対して、除雪(支援)を行うような事業をやっていまして」

65歳以上の高齢者だけで暮らす世帯など、いくつかの条件を満たしている場合には、支援員による除雪もしています。

信濃町住民福祉課 中島志優さん:
「積雪で家が倒壊してしまうという状況は、かなり積雪がかさまないと起きない。ある程度こまめに(除雪を)やることが大切」

町は、空き家の持ち主にも管理を徹底するよう呼びかけています。