激しい口論となり決裂に終わったアメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談について、ロシア大統領報道官は「外交能力の完全な欠如を示した」と批判しました。

ロシアのペスコフ大統領報道官は3日、トランプ氏とゼレンスキー氏の首脳会談を「前代未聞の出来事だ」とし、「ゼレンスキー氏は外交能力の完全な欠如を示した」と批判しました。

そのうえで、「ゼレンスキー政権は和平を望んでいない」と主張。ゼレンスキー氏やヨーロッパ首脳らが出席した2日の会議でウクライナへの軍事支援強化などが議論されたとして、「戦争継続のためだ」と反発しました。

ペスコフ氏はアメリカとの関係改善に向け、対話を続けていくとする一方で、「目標達成に向け、ウクライナでの特別軍事作戦を継続する」と述べました。

ロシア大統領府がトランプ氏とゼレンスキー氏の会談についてコメントするのは初めてで、ペスコフ氏はプーチン大統領が「会談の全てのニュアンスを把握し、考慮にいれている」と述べています。