どら焼きといえば丸くて、生地はふわっとしていて、という方が多いと思います。
そんな先入観を覆す店が米子市にオープンしました。その形は「四角」、触感は「カリっ」。
いったいなぜ、そんなどら焼きを作ったのかといいますと。
国民的人気キャラクターの大好物として知られる「どら焼き」。
円盤状のふわっとした生地で"あん"を包んだのが一般的ですが。
その常識を覆したのが1日米子市にオープンしたばかりの「湯ノ塩」です。
「こちらが粒あんの塩カリどらです」
四角い。本当にどら焼きなのか?
記者 澤田祥太
「いただきます。生地がカリっとしてる!塩味も感じるな。ちゃんとどら焼きになっている。うまいっ!」
形が「四角」、そして食感は「カリッ」。そのワケが。
OMOI 川村諒志 代表取締役
「塩をイメージした、塩の結晶とかをイメージした四角いどら焼きというのが、すごく全国的に見ても特徴的などら焼きかなと思ってます。」
四角い形は塩の結晶をイメージ。
皆生の海でとれる塩を使ったどら焼きなんです。
熱した四角い銅板にたまごやはちみつなどを混ぜた生地を流し込むと美味しそうな生地になるのですが、ここからもうひと手間。
1日かけて生地を寝かせ、皆生の海でとれた自家製の塩とバターを塗って焼き上げると、「カリッ」の完成です。
OMOI 川村諒志 代表取締役
「海とすごく密接につながった温泉地だと思っておりまして、そこでやっぱり何か湯上がりに食べてもらえるものだと、やっぱりそういった何か海に関連するものがいいんじゃないかなと思ったときに、やっぱり食べ物だと一番は塩がいいんじゃないかなというふうに思って。」
レギュラーメニューは粒あん・こしあん。
鳥取県オリジナル品種のイチゴ、「とっておき」とクリームチーズを入れた「いちごどら焼き」など季節限定の商品もあります。
OMOI 川村諒志 代表取締役
「鳥取県産の大納言小豆を使っているんですけど、すごく粒感が特徴のあんこになっています。こしあんの方は甘さもちゃんと出してはいるんですけど、どちらかといえば何個でも食べて頂けるような甘さを控えめにしたようなかたちのあんこになっています」
これまでにも鳥取砂丘で…「砂プリン」。三朝温泉で「湯上りヨーグルト」。と、地元の特徴をいかした商品を世に送り出してきたOMOI(おもい)が作った常識を覆す四角いどら焼き。
その思いは?
OMOI 川村諒志 代表取締役
「観光地として皆生の温泉街はすごく素敵な場所だなと思っておりますし、そういった観光地には100年続くような銘菓であったりとか、そういったものが多くあるのかなというふうに思ってまして、このお店もそういった意味では、100年先も続けていけるようなお店になれるといいなというふうに思ってます。」
どら焼きの常識を変える思いは新たな特産品を生み出そうとするOMOI。100年続く皆生温泉に常識を覆す四角いどら焼きが新たな魅力を加えてくれそうです。