長崎県川棚町に計画されている石木ダム事業をめぐり、11日、佐世保市などが大石知事に改めて早期完成を要望しました。
要望したのは石木ダム

建設を求める市民団体や佐世保市の朝長市長などです。

事業認定から10年となる来年9月には、ダムのために収用した土地を元所有者が買い戻す権利『買受権』が発生する可能性があるとして、早期完成を求めました。

朝長 則男 佐世保市長:
「“買受権”の発生が気がかりでございます。今後の一年は、本件事業の長い経過の中で最も重要な一年になろうかと思います」
これに対し大石知事は工事が進んでいることから『買受権は発生しない』との認識を示しました。

大石 賢吾 長崎県知事:
「買受権については、事業用地は施工中でございまして、事業の用に供されていることから、買受権は発生しないものと認識しているところでありますけれども、石木ダム完成に向けて万全を期するため、専門家の意見を聞きながら適切に対応していくこととしております」
現地にこれまでに4度足を運んでいる大石知事は、今後も反対住民との話し合いを継続し『1日でも早い完成を目指したい』と伝えました。