ミャンマーの特殊詐欺拠点に多くの外国人が監禁されている問題で、日本人の高校生を保護したという少数民族武装勢力のトップがJNNの取材に応じました。日本人について「写真などがあれば捜索できる」と情報提供を求めています。

記者
「タイとミャンマーの国境です。今、ミャンマー側からインドネシア人を乗せたとみられるバスが到着しました」

きょう、ミャンマーの特殊詐欺拠点から解放されたインドネシア人およそ80人が母国への送還のため、タイに移送されました。

彼らが監禁されていたという中国系犯罪集団の拠点。国境周辺を支配するミャンマーの少数民族武装勢力「国境警備隊」はきのう、捜索した拠点のひとつの内部を公開しました。

壁には、中国語で「ノルマは尊厳」「ノルマであなたの存在価値を証明して」との文字が。拠点では「ノルマが達成できないと激しい暴力を受けた」という複数の証言があります。

こうしたなか、詐欺に加担させられていた日本の高校生を保護したという別の少数民族武装勢力のトップがJNNの単独インタビューに応じました。

日本人は複数の拠点に、合わせて20人以上残っているとみられていますが…

民主カレン慈善軍トップ ソー・シェー・ワー氏
「日本人がどこにいるのか、誰が日本人なのか、私にはよくわかりません。写真などの詳しい情報があれば捜索できる。部下たちが捜して日本人を保護することができる」

少数民族武装勢力は、まず、これまでに保護した外国人7500人あまりのタイへの移送を進めたうえで、詐欺拠点の捜索を続ける方針だとしています。