みなさん、信号は守っていますか?実は今月から、アメリカ・ニューヨークで歩行者の信号無視が“合法”になりました。日本では考えられないことですが、背景には何があるのでしょうか。
人々が行き交う賑やかな街角。多くの人が横断歩道を渡っていますが、よく見ると信号は「赤」。こちらでも赤信号を無視し、小走りで車道を渡っています。
記者
「ニューヨークでは赤信号を待つ人たちの雰囲気が全く違います。チャンスがあれば渡ってやろうと、みんな身構えています」
信号は“参考”程度のよう。車が途切れれば、ためらうことなく道路を渡るのが日常風景となっています。
記者
「この交差点すごいですね。ほとんどの人が信号無視をして渡っていきます」
日本人にはちょっとビックリするような光景です。
アメリカに住む日本人
「大丈夫かなと思うときもあります。“え、このタイミングでいく?”というような人たちも結構、無視する人もいるので」
ニューヨークではこれまで信号無視に250ドルの罰金が科されてきました。しかし去年、法律が改正され、今月から信号無視や横断歩道のない場所での横断が“合法”となったのです。
なぜ、そんなことになったのか。理由の一つは、そもそも信号を無視する人が多すぎてルールが形骸化していたことです。
「一種の文化だよ。車が来ていなければ渡っていいんだ」
「“忍耐力ゼロ”の街だから、それが普通なのよ」
そして、もう一つは「人種差別の問題」です。
交通安全に取り組むNGO アレクサ・スレッジさん
「“信号無視”は黒人や有色人種ばかりに適用され、白人が違反を取られることはありません。この法律は明らかに差別的な運用をされていました」
違反切符を切られている人の9割以上が黒人やヒスパニック系で、警察が信号無視を職務質問などの「口実」に使っていると批判も出ていました。「交通安全につながらず人種差別の温床になるだけなら、ルール自体を無くすべきだ」として法律が改正されたのです。
「ニューヨークはいつだって安全じゃない。左右を確認して、轢かれないようにするしかない」
それでも当局は歩行者に対し、「安全配慮義務が免除されたわけではない」と注意を呼びかけています。
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