新型コロナ対策の助成金を不正に受け取ったとして前社長らが逮捕され、助成金などの返還命令を受けた福岡県久留米市の結婚式場運営会社が事業を停止したことがわかりました。

結婚式目前に控えたカップルには、一方的に「式や披露宴ができなくなった」と通告が来たということです。

25日付けで事業を停止し、破産申請の準備に入ったのは福岡県久留米市に本社を置く結婚式場などの運営会社「アルカディア」です。

「アルカディア」をめぐっては2月、前社長の大串淳容疑者(54)ら幹部8人が新型コロナ対策の「雇用調整助成金」を不正に受け取った疑いで逮捕され、21日、厚生労働省・福岡労働局が「アルカディア」に対し、助成金と違約金などおよそ12億円を返還するよう命じていました。

結婚式を目前に控えた客は、25日夜、一方的に事業停止の通告を受けたということです。