熊本県内での「後部座席のシートベルト」着用率は52.9%で、約半数の人が着けていません。

警察庁によりますと、後部座席でシートベルトを着用しなかった場合、致死率が
・高速道路だと約25.9倍
・一般道路だと約3.3倍
上がるというデータもあります。

キャスター「道路交通法上は着用が義務ですよね」

まず着用することが大前提なんですが、正しく着用しないと命を守れないおそれもあります。

去年8月、福岡市で軽乗用車と路線バスが衝突し、後部座席に座っていた5歳と7歳の姉妹が死亡しました。

2人ともシートベルトを着用していましたが、腹部の出血が激しく、警察はシートベルトの着用が死亡につながったおそれがあるとみています。

JAFの実験映像

6歳児に見立てた人形でおこなったJAFの実験映像があります。ジュニアシートを着用している場合は、ベルトが鎖骨や骨盤にかかり衝撃を受け止めているのが分かります。一方で、シートベルトだと首やお腹が強く圧迫されてしまう場合があるのです。

JAF熊本支部 緒方将さん「首にかかってしまう、腰骨からズレてしまって腹部にかかってしまうことがあれば、頸椎を痛めたり、首の骨を折ってしまう。内臓を破裂させてしまうことで人体にダメージを与えてしまう」

熊本県警によりますと、2024年の1年間で「後部座席での負傷者」は熊本県内で253人、このうち3人が死亡しています。

では正しく着用するためのポイントは。