あさって65歳の誕生日を迎えられる天皇陛下の趣味はビオラの演奏です。陛下の先生でもある音楽家が、陛下が40年以上にわたりビオラ演奏を続けられるワケを話してくれました。

若々しい28歳のころの天皇陛下。弾かれているのは、ビオラです。

陛下は大学生のころからビオラを習い始め、母校・学習院大学ではオーケストラの一員として、たびたび演奏されてきました。

これは1988年の映像。上皇さまのチェロと、美智子さまのピアノにあわせて演奏されています。

その陛下にはビオラの先生がいます。東京音楽大学の名誉教授・兎束俊之さん(85)です。45年ほど前に兎束さんのリサイタルを聴いた陛下が、自ら兎束さんに個人レッスンを頼まれたといいます。

ビオラ奏者 兎束俊之さん
「(陛下は)優しく接していただけるっていうイメージですね」

兎束さんは陛下の意欲に驚かされたといいます。

ビオラ奏者 兎束俊之さん
「(弾き方について)食いついて、いろいろお話を、もっと深く、もっと深くと。どれが一番、この曲の内容に一番ふさわしい(弾き方)かということをお話する」

これは、40年ほど前に陛下が兎束さんに送った直筆の手紙です。

『指づかい、ボーイングが分からないところが出てきましたのでご教示いただければと思います』

手紙を送るほどの熱の入れようでした。

そんな陛下も即位に伴い、現在は公務で多忙を極められています。ただ、そんな忙しい合間をぬって兎束さんとのレッスンは今も続けられています。

兎束さん
「最近の例でいきますと、シューマンの書いた『おとぎの絵本』。非常に難しいですが、陛下それがお好きのようで」

陛下はビオラを続けている理由について、去年、誕生日にあたっての会見でこのように話されていました。

去年の誕生日会見
「ビオラの演奏については、少しずつ続けており、音楽からは多くの癒やしと力をもらっているように思います」

陛下はあさって65歳の誕生日を迎え、皇居で国民の祝賀に応えられます。