来月3日からアメリカ・ニューヨークで開かれる核兵器禁止条約の締約国会議について、岩屋外務大臣はきょう、政府としてオブザーバー参加を見送ることを決めたと明らかにしました。

岩屋毅 外務大臣
「我が国がオブザーバー参加することは、適当とは言えないとの結論に至った次第でございます」

核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加について、外務省はアメリカの「核の傘」の下にあるドイツなどの国が参加に至った経緯などについて検証を続けてきました。

岩屋大臣はきょうの会見で、日本が参加すれば「日本の核抑止政策について誤ったメッセージを与え、平和と安全の確保に支障をきたすおそれがある」と述べ、政府としてオブザーバー参加しないことを正式に発表しました。

核兵器禁止条約の締約国会議をめぐっては、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協らが石破総理に政府のオブザーバー参加を求めていました。

これまでに公明党は所属議員の派遣を決めていますが、自民党は派遣しない考えを明らかにしています。