生ごみを家庭で処理できる機械が売り上げを伸ばしています。
購入補助を打ち出す自治体も増えていて、購入額の80%、最大5万円の補助を出す自治体も現れています。
大盤振る舞いの狙いとは。

鳥取県米子市内の家電量販店。

100満ボルト米子店 谷口哲一 店長
「こちらにあります、生ごみ処理機。こちらが非常に近年売り上げを伸ばしています」


生ごみ処理機とは、乾燥や微生物による分解によって生ごみを減量化、たい肥化させる機器です。
一体、なぜ売り上げを伸ばしているのでしょうか。

100満ボルト米子店 谷口哲一 店長
「コロナ禍になりまして、おうち時間が増えたことによって、内食ブームも相まって、ご自宅の中での生ごみが増えたこともあり、生ごみ処理機は非常によく動くようになりました」

また、コロナ禍だけでなく、客の購入を後押ししているのが…


100満ボルト米子店 谷口哲一 店長
「各自治体から補助金、助成金が出ていますので、そちらをうまく活用して、少しでもお得に買っていただけるような環境があるので、そういった方法で買われるお客様が多いと思っています」

各自治体が出す、補助金。
なかでも注目を集めているのが、鳥取県大山町の取り組みです。

大山町住民課 林原彰吾 主任
「大山町では生ごみを自家処理して、「生ごみを出しません」と宣言していただける世帯を対象に、電動式の生ごみ処理機に最大5万円を、コンポストなどの処理容器に最大6000円の補助をすることになりました」

大山町は、電動式生ごみ処理機の購入について、購入費の5分の4(100円未満切捨て 補助上限額5万円)の補助を決めました。

町長肝いりというこの事業。
最大5万円という大きな補助額に踏み込んだワケとは…


大山町 竹口大紀 町長
「生ごみ処理機だけでは、今まで制度はあったんですが、なかなか利用が進まなかった。生ごみの処理機の購入補助を大幅に増額をして、受付をしたところです」

大山町では排出されるごみの8割が可燃ごみで、そのうちの35%が生ごみだといいます。
町内の施設だけでは処理が追いつかず、町外の自治体へ処理を委託しているため、その分の費用が余計にかかることが悩みの種でした。