ロシア外務省はラブロフ外相とアメリカのルビオ国務長官が電話会談し、米ロ首脳会談の準備などに向けて定期的な接触を続けることで合意したと発表しました。

ロシア外務省は15日、アメリカ側の主導でラブロフ外相とルビオ国務長官が電話会談を行い、ロシアが侵攻を続けるウクライナの情勢や中東情勢などへの対応で協力するとの双方の意思が示されたと発表しました。

12日に電話会談を行ったトランプ大統領とプーチン大統領が示した方針に沿って「相互に尊重し合あう国家間の対話を回復するために協力する用意があることを確認した」としていて、首脳会談の準備などに向けて定期的な接触を続けることで合意したということです。

また、アメリカのバイデン前政権から引き継がれた「一方的な障壁」を「取り除くための対話のチャンネルを維持することで合意した」としていて、ロシアに対する制裁の緩和などについて協議した可能性もあります。

一方、アメリカ国務省によりますと、ルビオ長官はウクライナとロシアの間の戦闘を終結させるというトランプ大統領の決意を改めて説明したということです。

また、「アメリカとロシアの間の多くの問題について協力する可能性も話し合った」としていますが、具体的な議題は明らかにしていません。

ルビオ国務長官とラブロフ外相の間の電話会談は、今回が初めてとみられます。