イスラム組織ハマスはパレスチナ自治区ガザでの停戦合意に基づき、新たに3人の人質を解放しました。今回の解放をめぐってはハマスが一時延期を表明したことで、戦闘再開への懸念が高まっていました。

ハマスが15日、新たに解放した3人の人質はいずれもイスラエル人の男性で、今回の停戦合意に基づく人質解放はこれで6回目となります。

今回の解放をめぐっては、10日、ハマスが人道支援物資のガザ搬入が妨害されているなどとして延期を発表し、これに対し、イスラエルは人質が予定通り解放されなければ戦闘を再開すると警告するなど緊張が高まっていました。

停戦は今後も維持される見通しですが、イスラエル首相府は声明で「すべての人質をできるだけ早期に帰還させるよう取り組んでいる」としたうえで、「あらゆる事態に備えている」と述べ、今後の戦闘再開に含みを持たせるなど不安定な状況が続いています。

こうしたなか、人質全員を一斉に解放することを求めていたアメリカのトランプ大統領はSNSに、「イスラエルは今後について決断する必要がある」などと、戦闘再開を迫っているとも読みとれる投稿をしました。投稿では「アメリカはその決定を支持する」としています。