コメの価格高騰が続いていることを受け、ついに政府が備蓄米21万トンの放出を表明しました。コメの価格は下がるのでしょうか。
21万トン備蓄米放出 3月下旬にも店頭に

東京・中目黒にある店「土鍋ご飯いくしか」。おひつで出されるご飯が人気です。
ランチのご飯はおかわり無料。ただ、店側は大変です。

土鍋ご飯いくしか 加藤雄大店長
「2024年の2月と比べると仕入れ値は倍の値段になっている。うちはご飯がおかわり自由なので、単純に利益の部分が圧迫されている状況」
コメの価格は高いままです。

例えばコシヒカリは2024年5月頃までは5キロで2400円ほどでしたが、先月は4000円を超えました。
原因の一つとみられているのが、売り渋り。

価格が今より高くなった時にコメを売ってより多くの利益を得るため、一部の業者がコメを売らずにため込んでいる可能性が指摘されています。

江藤拓農水大臣
「このままの状態を放置すれば、これから先も主食であるコメがマネーゲーム・投機の対象になってしまうかもしれない。これは決して良くない」
農水省は備蓄米21万トンを放出すると発表しました。
まずは15万トンを流通させますが、これは大手集荷業者が1か月間に販売する量と同じで、残りは状況を見て追加していくといいます。

備蓄米は2024年産と2023年産のもので、早ければ3月下旬にもスーパーなどに並ぶ予定です。
江藤農水大臣
「(備蓄米を)ちゃんと食べてみた。わざと冷ましておにぎりにして食べた。全くどれが6年(2024年産)なのか5年(2023年産)なのか区別がつかなかった。食味的にも香り的にも十分な品質を保っている」














