高知県内の消防隊員有志がロープを使った救助活動の技術を競う世界規模の大会に出場します。14日は大会を前に最後の練習を行いました。

Active Kochi(アクティブ コウチ)は県内の消防隊員有志18人が参加するロープレスキューの技術向上に取り組むチームです。

ロープレスキューとは急な傾斜や高い建物など足場が不安定な場所でロープを使いながら要救助者を安全に救助する方法で、その技術を競う世界規模の大会が16日(日)に香川県で開かれます。

14日は大会を前に最後の練習が行われ、出場メンバーが要救助者を屋上に引き上げることを想定し練習を行いました。

今大会で隊長を務めるのは高知市消防局旭出張所に勤務する井上大介さん。6年前に徳島県で行われた大会を見学した時に感じた衝撃や危機感からロープレスキューを始めたといいます。

(Active Kochi 井上大介さん)
「橋の裏に作業員が取り残されている想定訓練がありまして、その当時の自分たちではどうやったらそこまでたどり着くんだろうというのが発想も出てこなかった状況でした。このままではいけないなと思って、どんな状況でも最善を尽くせる消防士でありたいという思いから、ロープレスキュー技術を有志で学ぶようになりました」

大会は1チーム5人で行い、井上さんはリーダーとして要救助者に接触する人やロープを引っ張る人などに指示を出します。

特殊な三脚を使った練習では要救助者を建物の壁に触れさせないという難しい条件で行われましたが、メンバーは大会を目前に控え、チーム一丸となって取り組んでいました。

(Active Kochi 井上大介さん)
「市民の人たちを今の知識、技術、資機材で最高の救助をするためには、常に学び続ける必要があると思って勉強しています、順位はただの結果ですので、もちろん目標ではあるんですけど優勝目指してやりますけど、一番大事なのは日ごろやってきた訓練をしっかりだせるかというところにフォーカスして、大会を楽しんでいきたいと思います」

大会は16日から18日まで香川県丸亀市で開かれます。