同居する79歳の父親をナイフで刺して殺害した罪に問われる男の裁判で、検察は懲役15年を求刑しました。

起訴状などによりますと、三重県津市の無職・猪又篤被告49歳は、去年3月、自宅で父親の弘一さん79歳の胸などをナイフで刺して殺害した罪に問われています。

これまでの裁判で起訴内容を認めている猪又被告に対し、検察側は「弘一さんにもギャンブルに金を使うなど問題はあったが、生活に不満があれば別居するなどの方法もあり、極めて一方的かつ身勝手な動機」などと指摘し、懲役15年を求刑しました。

一方の弁護側は、「長年の蓄積した不満が爆発して及んだ犯行で用意周到で計画的なものとは言えない」などとして懲役6年が相当だと主張しました。判決は今月26日に言い渡される予定です。