滑走路の不具合により訓練での使用が避けられている伊江島補助飛行場について、アメリカ軍はことし12月末にも全面的な運用を再開する見通しであることが分かりました。

嘉手納町議会によると、12日に行われた沖縄防衛局との面談で伊藤晋哉局長から、アメリカ軍がことし12月末にも伊江島補助飛行場の全面的な運用を再開する見通しであることが伝えられたということです。

アメリカ軍は今月から滑走路の改修に必要な機材を伊江島に搬入し、来月から工事に着手、11月に工事を完了させる見通しだということです。

伊江島補助飛行場をめぐり嘉手納町議会は12日、原則として伊江島補助飛行場で実施されるはずのパラシュート降下訓練が滑走路の不具合を理由におととし12月から嘉手納基地で常態化しているとして、訓練の中止や改修が完了するまで県外国外での実施などを要請しています。

滑走路の改修が完了すれば嘉手納基地で訓練を実施するアメリカ軍の「例外的要件」はなくなりますが、今後の訓練の見通しは不透明なままです。