岡山県高梁市の吉備国際大学に次世代型のモビリティーがお目見えしました。免許のいらない車いす型の乗り物で、学生たちに体験してもらい、まちづくりや福祉などへの活用を見出す産学連携の取り組みです。

「小回りが利くので、エレベーター内でも回転できます」

高梁市の吉備国際大学で、学生と教職員が近距離モビリティーを体験しました。運転したのは、免許が不要で、道路交通法上は歩行者扱いの次世代型電動車いす「WHILL(ウィル)」です。

学生たちが学ぶまちづくりや看護などへの活用を、実際の体験を通じて見出してもらうため、取り扱いを行っている岡山ダイハツ販売が貸し出しました。

(体験した学生)
「最初はちょっとこわかった。速度を上げて早く移動できるようになった」
「ゆっくり観光とか、街並みを楽しむことに活用できそうだと感じた」

乗車体験の後は、意見交換が行われ、山の上にある備中松山城の観光への活用や要介護者や高齢者が自分で使用することで、自立につなげられないかといった意見が出されました。

(岡山ダイハツ販売 野口隆司社長)
「誰でも自由に動き回れる社会がみなさんの活性化につながるし、まちの活性化にもつながって、少子高齢化の中でも、元気なまちづくりにつながるのではないかと期待している」

「WHILL」の貸し出しは今月(2月)いっぱい行われ、学生たちが乗車体験するほか、講義にも使われるということです。