全国の胃袋自慢が集う伝統のわんこそば全日本大会が11日、岩手県花巻市で開かれました。横綱を決める個人の部は2人が同数で並ぶ大接戦となりました。
(記者リポート)
「第67回元祖わんこそば全日本大会、戦いの幕が切って落とされました。ステージ上も客席も大変な盛り上がりです」
この大会は市内のそば店が「わんこそば」の普及のために1957年に始めたものです。力士になぞらえて「食士」と呼ばれる出場者が県内の他、香川県や台湾から総勢180人が集結し、1杯10グラムの温かいそばを制限時間に何杯食べたかを競いました。
3人が3分間で食べた杯数を競う小学生の部にはスポーツ少年団など10チームが出場しました。中には1人でかけそば6杯にあたる60杯以上を平らげる小学生もいて会場を沸かせていました。また、紫波町から参加した小学1年生の三つ子の兄弟も高学年に囲まれながら懸命にそばを頬張っていました。
県内の放送局のアナウンサーが2人1組で出場したアトラクションでは、井丸貴拡アナウンサーが給仕、徳岡伶美アナウンサーが食士で出場したIBCが93杯を食べましたが惜しくも2位でした。
今大会は1人10杯のわんこそば体験ができるコーナーも設けられ、県内外からの来場者が初めてのわんこそばを楽しんでいました。
(東京から訪れた子ども)
「途中までは飲めるけど、だんだん口の中に入って飲めなくなる」
クライマックスは5分間で争う個人の部。歴代の横綱3人のほかテレビの大食い番組にも出演するユーチューバーも出場し大混戦となりました。結果はおととしの優勝者で地元一関市の岩渕恭史さん(40)と去年2位で香川県から参加した山神智洋さん(41)歳が246杯で並びましたが、大会規定により年長者の山神さんが第67代横綱となりました。
(山神 智洋さん)
「みんなが集まってこういうイベントが長く続いている大会はなかなか日本の中でもないし一年間かけて5分のためにかけていると思うのでそこが魅力です」
去年を超える約2800人の来場者はハイレベルな胃袋の戦いに大いに盛り上がっていました。大会運営委員会によりますと、トップが同数で並んだのは長い大会の歴史の中でも初めてということです。3位には大食いユーチューバーの海老原まよいさん。過去7度の優勝経験がある神奈川県の井本英明さんは215杯で5位。6位までが200杯以上という激しい戦いでした。
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