下水を処理する過程で発生する、いわゆる下水汚泥をエネルギーにかえる施設の運用が、福島県いわき市で始まりました。
7日に報道陣に公開されたのは、いわき市小名浜の「中部浄化センター」に建設された「下水汚泥の利活用施設」です。
水津邦治アナウンサー
「この施設では、これまで焼却処分されていた下水汚泥を再利用するという取り組みが行われています」
この施設では、市内で発生する下水汚泥などを集め、そこから発生する「バイオガス」を燃料に発電を行います。また、ガスを取り出したあとの汚泥からは、「固形燃料化物」を製造して、エネルギーとして利用します。
この事業は、公共施設の建設や運営などに民間の技術力を生かす「官民連携」で行われ、「下水汚泥」と「し尿・浄化槽汚泥」をエネルギーにかえる東北初の取り組みです。「下水汚泥」などの再生利用で、いわき市では、年間およそ7700トンの温室効果ガスの削減を見込んでいて、これは、一般家庭およそ2600世帯分の排出量に当たります。
いわき市下水道事業課 佐藤仁昭さん
「安定した下水道事業の経営と二酸化炭素排出量削減・地域へのカーボンニュートラルへの対応などに貢献できたと思っている」













