沖縄戦の実相を伝えるため遺構の保存・公開に向けた調査が進む首里城地下の旧日本陸軍第32軍司令部壕について、地下に埋もれた第1坑口の発掘調査が完了し報道各社に公開されました。

▼発掘調査担当者
「第1坑口の様相を確認することができました」

7日、報道陣に公開されたのは発掘調査が実施されていた、第32軍司令部壕の中枢部に近い第1坑口です。

第1坑口の遺構は現在の地表から約6メートル地下に確認されていて、床面や床板、壁面に使われた木材が複数見つかっています。

坑口は入るとすぐに左に折れ曲がり、外部から坑道の存在が分かりにくいように作られたとみられることが新たに分かったということです。

▼県 平和地域外交推進課 川満考幸 副参事
「今回新たに床面や側壁を発見できたことは、大きな戦争遺跡の発見につながった」

県は今後、この調査結果を壕の保存・公開方針の検討に生かしたい考えです。