アメリカのトランプ大統領がパレスチナ自治区ガザの住民の移住を提案したことについて、国連のグテーレス事務総長は「あらゆる形の民族浄化も絶対に避けなければならない」と反対の姿勢を示しました。

国連 グテーレス事務総長
「国際法の基本に忠実であり続けることが極めて重要だ。いかなる形の民族浄化も絶対に避けなければいけない」

国連のグテーレス事務総長は5日、「パレスチナ自治区ガザの住民全員を移住させ、アメリカがガザを所有する」というトランプ大統領の主張に反対の姿勢を示しました。また、グテーレス氏はガザでの恒久的な停戦が必要だと訴え、イスラエルとパレスチナの「二国家共存」による解決が重要であると改めて呼びかけました。

パレスチナ マンスール国連大使
「我々の故郷は我々の故郷だ。たとえ一部が破壊されたとしても、パレスチナの人々はそこに戻る決断をした」

また、パレスチナのマンスール国連大使は「40万人のパレスチナ人がガザ北部に戻った」と指摘し、「政治家たちは人々の願いを尊重すべきだ」と訴えました。