外国為替市場で、円相場が1ドル=152円台まで円高方向に進んでいます。去年12月以来、およそ2か月ぶりの水準です。

厚労省がきょう発表した去年12月の実質賃金が市場の予想を上回り、2か月連続でプラスとなったことで、市場の一部で「日銀の追加利上げの時期が早まるのではないか」との見方が浮上したためです。

さらに、4日発表されたアメリカの雇用関連の統計結果がインフレ懸念の後退につながり、FRBが今後も利下げを続けるとの期待感から、日米金利差の縮小を見込んだドル売り・円買いの動きが強まっています。