阪神・淡路大震災から30年。6日から宮崎市で震災をテーマにした映画の上映が始まります。
映画のプロデューサを務めたのは、都城市出身の堀之内礼二郎さん。どのような思いで制作にあたったのでしょうか。

阪神淡路大震災から30年となった先月17日に全国で公開された映画「港に灯がともる」。

俳優の富田望生さんが演じる主人公「灯」は、阪神・淡路大震災の年に生まれた在日コリアン3世で、作品では「灯」が生きづらさや葛藤を抱えながらも成長していく姿が描かれています。

4日夜は宮崎市で関係者向けの試写会が開かれ、プロデューサーを務めた都城市出身の堀之内礼二郎さんが登壇しました。

(プロデューサー 堀之内礼二郎さん)
「宮崎の人々の心にもきっと届く作品だと信じてつくっておりますので、ぜひ多くの方に見ていただきたいなという風に思っています」

元々NHK職員だった堀之内さんは、これまで朝の連続テレビ小説の制作などに携わってきましたが、先月、独立。
現在は映像プロダクションに身を置き、プロデューサとして作品を世に送り出しています。

(プロデューサー 堀之内礼二郎さん)
「(震災から30年の)節目で公開する映画を作ろうと、数年がかりで作ってきた作品です。震災当時のことを振り返るのではなく、そこから30年、どういうふうに歩んできたのか、どういうふうなことを感じてきたのか、30年という時間を描いてきた映画だと思っています」

宮崎で生まれ育った、堀之内さん。
将来は、故郷を舞台にした作品を作りたいと意気込みます。

(プロデューサー 堀之内礼二郎さん)
「宮崎は本当に美しい自然だったり、すてきな人々だったり、絆だったりと、たくさん描く価値のあるものがたくさんあると思うので、いつか宮崎を舞台にすてきなストーリーを紡いで、映画を作りたいなというふうに思っています」

映画「港に灯がともる」は、宮崎市の宮崎キネマ館で、今月7日から13日まで、都城市の都城シネポートでは今月14日から上映されます。