京都府・亀岡市で2012年に起きた暴走事故で7歳の娘を亡くした男性が事故の撲滅を目指し各地で講演を続けています。先月、倉敷市の大学や矢掛町の小学校を訪れ「命の大切さ」を伝えました。

18歳の少年が無免許で運転する車にはねられ…「2時間前にはニコニコしていたのに」
(小谷真樹さん)
「娘3人とともに過ごして、成長して、喜び合える日常というものを一瞬にして奪われてしまいました」
岡山県警が交通事故を減らすきっかけになればと企画した講演会です。講師を務めたのは京都府・亀岡市に住む小谷真樹さん。2012年4月、小谷さんの次女で当時小学2年生だった真緒さん【画像①】は登校中、18歳の少年が無免許で運転する車にはねられ、死亡しました。

車は児童の列に突っ込んだため真緒さん以外にも児童1人と付き沿いの妊婦1人が死亡、7人が重軽傷を負いました。講演会で小谷さんは当時の心境などを語りました。
(小谷真樹さん)
「(病院には)鼻と口から血を噴き出しているような状態の真緒がいました。2時間くらい前には行ってくるわと言って振り返ってニコニコしていた真緒が、なんでこんなことになっているんだと。なんでこんな状態になっているんやという思いしかこみ上げてきませんでした。他人事として捉えずに自分ごととして捉えてほしい」

(講演会に参加した大学生)
「苦しさを感じました。こういったことをできればなくしたいと強く思いました」