青森県内で去年の約4倍のペースで出没情報が寄せられているツキノワグマ。八戸市では5日ぶりに情報がなく、目撃された現場周辺の小中学校で行われていた登校制限は4日で解除となります。

八戸市八太郎5丁目で撮影された1頭のツキノワグマ。

クマの出没を受けて隣接する河原木にある高館小学校では1月31日から保護者に児童に付き添っての登下校を依頼していて、難しい場合は欠席しても出席扱いの措置を講じていました。

高館小学校 寺口朋男校長
「保護者の負担も大きいというところで、できるだけ早く捕獲されるか、山に帰ってほしい」

こうした措置に保護者にも心配が広がっていました。

保護者
「大変です。子どもがバスケをやっているのでその時間帯にでないといいな」
「仕事もあるので厳しいが、子どもの安全が一番なので、がんばろうと思う」

県内での出没件数は2日までに過去5年で最も多い15件で、去年の4倍ペースで推移。また八戸市では3日まで4日連続で目撃情報が寄せられ、その数は11件に上っています。

八戸市ではクマが目撃された現場周辺を中心に警察がパトロールを強化していましたが、4日は5日ぶりに目撃情報がありませんでした。

こうしたことを受けて、市の教育委員会は小中学校9校で実施していた登校制限などの措置を4日で解除し通常体制に戻すことを決めました。

一方で、登下校に不安のある児童・生徒がいることを考慮し、市教委は欠席しても出席扱いにする措置を継続します。