SNS型ロマンス詐欺の被害を未然に防いだとして、宮崎県門川町の銀行員に感謝状が贈られました。
詐欺にあいかけた男性はウクライナに住んでいるという女性から、「戦争で口座が使えず困っている」として、現金を要求されたということです。

日向警察署から感謝状が贈られたのは、宮崎銀行門川支店に勤務する木下敏男さんと甲斐智里さんです。

2人は、去年12月、銀行に訪れた70代の男性から「海外に送金するので英語の口座証明書を出してほしい」と尋ねられた際、詐欺の可能性が高いと判断。
警察に通報するなどして被害を未然に防ぎました。

警察によりますと、男性は、ウクライナに住んでいるという女性と1年近くSNSでやりとりし、「戦争で口座が使えず困っている」と言われたことから、口座開設に必要な現金23万円を振り込もうとしていたということです。

(宮崎銀行門川支店 木下敏男次長)
「もう宮崎県内では、こういった詐欺というのが発生しないというのを特殊詐欺の犯罪者に分からせて、1件でも少なくしたいと思っておりますので、今後とも頑張っていきたいと思います」

県内では、去年、SNS型ロマンス詐欺の被害が20件確認され、被害総額はおよそ2億2800万円となっています。