岩手県二戸市出身で、ユニークな作風から世界的に評価が高いグラフィックデザイナー、福田繁雄さん。
彼の創作活動のヒントになったと思われる民芸品やおもちゃなどを集めた展示会が二戸市の福田繁雄デザイン館で行われています。

グラフィックデザイナーの福田繁雄さんは、仕事やプライベートでアジア、ヨーロッパ、アフリカなど世界の様々な国を訪れました。好奇心が強い福田さんは現地で面白いと思ったものを購入したり、珍しいものを贈られたりして、多くの民芸品やおもちゃなどを収集していきました。
企画展では福田さんが収集したものの一部を公開しています。

福田さんは「西遊記」のファンだったことから、会場には中国で手に入れたという孫悟空や沙悟浄の像、人形などが並びます。

また、木製のおもちゃのコーナーもありますが、福田さんが制作したポスターなどのデザインに雰囲気が似ており、デザインの参考にした可能性も感じられます。

そのほかにも、福田さんがポスターのデザインの参考にした可能性がある、硬貨を入れるとガムボールが出てくるマシンや、たくさんの木って、シルクロードのサンゴ化石などが並びます。
会場の展示物にはどれも遊び心にあふれ、福田さんのユニークな作品に通じるものを感じさせます。

福田繁雄デザイン館事業主任の尾田川大助さんは「これらのコレクションを見て、『これは、この作品の製作に役立てていたのではないか』と想像して楽しんで欲しい」と話していました。

この企画展は3月9日まで行われています。(月曜休館)