養蚕や織物文化を子どもたちに知ってもらおうと、福島大学の学生たちがオリジナルのかるたと絵本を制作しました。

「使い分け 糸出すくちと 食べるくち」

イラストとともに、蚕の生態を描いたかるた。26日、福島市飯坂町でお披露目されたのは、福島の養蚕や織物文化を伝える教材です。これは、福島市の観光を盛り上げようと、福島市フルーツラインエリア観光推進協議会が主催した取り組みで、福島大学人間発達文化学類の学生が半年かけて制作しました。

色鮮やかなイラストと共に養蚕業や蚕の生態が、五七五で書かれたかるた。そして絵本は、ひとりの少年が養蚕のすばらしさや蚕の命の尊さに気づく成長の物語となっています。

福島大学・塩澤紘明さん(4年)「勉強にもなるし、遊びにもなる教材を作っていこうと思っていたので、色味やデザインもこだわりました。養蚕業のすばらしさや養蚕に携わる人へのリスペクトを持ってもらえるような作品に仕上げました」

絵本は今後市内すべての小学校へ寄贈され、かるたは出前講座などで使用されるということです。