救急医療の需要が年々増加する中、消防と病院の連携を深めようと、27日、福島市で初めて共同の実習を行いました。
サイレンが鳴り、救急車に乗り込んだのは、消防署の救命士と病院の看護師です。これは、福島赤十字病院と福島消防本部が行った共同実習です。福島赤十字病院は、県北で最も多く救急車を受け入れていて、搬送件数は年々増えています。

27日は、消防の救命士が看護師に救急車の中の設備や現場での対応状況を説明しました。
福島赤十字病院・菅野奏外来看護師「現場での難しさも見たので、お互い救急隊の方と理解を深めて、協力していけるような関係を築いていきたい」
福島消防署と福島赤十字病院では、今後も実習などを通して協力体制の強化をはかっていくとしています。
福島市消防本部が過去5年間に対応にあたった救急搬送の人数をみると、2020年は、年間およそ1万800人でしたが、その後は年々増加しています。去年は、1万4100人あまりと、2020年と比べて3300人ほど増え、過去最多を記録しました。1日あたり39人を搬送していることになります。
