岡山銘菓・「きび田楽」を製造する「金萬堂本舗」が今月末で菓子の製造を終了し廃業する方針であることが分かりました。

「きび田楽」は岡山市北区辛川市場に本社工場を置く「金萬堂本舗」で約50年製造が続けられてきた岡山を代表する土産の一つです。クルミを練り込んだ餅にきな粉をまぶした菓子で、1977年には全国菓子大博覧会で内閣総理大臣賞も受賞しました。

しかし後継者がいないことなどから、今月末付で製造と販売を終了するということです。本社工場には、廃業を知ったファンが訪れていました。

(訪れた人)
「ちょっと寂しいですね、やっぱり。子どものころから食べていましたんでね、寂しいです。(買ったきび田楽は)家族で食べます。賞味期限も長いので、味わって食べたいと思います」

金萬堂本舗は「多くの人が愛して下さったのに、本当に残念です」とコメントし、「きび田楽」の製造を引き継ぐ企業があれば、他社に引き継ぐ可能性はあるとしています。