全国的に給料引き上げの動きが見られる中、宮崎県内の賃上げはどうなるのでしょうか。
去年、連合宮崎の加盟企業の賃上げは1人当たり平均で月額9808円と過去最高となりました。
こうした中、賃金アップを目指して行政や経済団体などに要請する連合宮崎の春闘キャラバンが21日から始まりました。

連合宮崎が、毎年行っている春闘キャラバン。
今年は県庁からスタートし、連合宮崎の吉岡英明会長が県商工観光労働部の川北正文部長に要請書を手渡しました。

連合宮崎によりますと、去年、加盟企業の賃上げは1人当たり平均で月額9808円と過去最高でしたが、全国平均は1万5281円で都市部との地域間格差が生まれたほか、企業の規模による格差も出ているということです。

こうした中、県への要請書には、中小企業・小規模事業者を対象にした賃上げ応援の支援策を導入することや、最低賃金の大幅引き上げを審議会へ要請することなどが盛り込まれています。

(連合宮崎 吉岡英明会長)
「賃上げと最低賃金については県内の経済に大きな影響を与える。(県には)もう少し一歩踏み込んで、知事なりがもう少し賃上げ・最低賃金についても言及してもいいのかなと感じた」

連合は、今年の春闘で、5%以上の賃上げを目標に設定。
300人未満の中小企業については格差是正のため6%以上という目標を掲げています。

連合宮崎の春闘キャラバンでは、5月までにかけて県内の自治体や経済団体など48か所に要請を行うことにしています。