水産業を元気にする後継者を育てる取り組みです。香川県多度津町の高校生が、先端技術を活用した「スマート水産業」について学びました。授業に使うのは小型の無人潜水機、水中ドローンです。

多度津高校海洋生産科の1年生24人が、多度津町沖に浮かぶ実習用のいけすでドローンの操縦を学びました。ICT機器などの先端技術を活用し、生産性の向上などを図ろうという「スマート水産業」は次世代の水産業として国も推進しています。生徒たちは遠隔操作にすぐ慣れたようす。自分たちが養殖するマダイを初めて映像で確認しました。
(生徒)
「散らばっている感じかなと思っていたんですけど、いけすの中は。でも案外束になっているというか。いい経験だなと思いました」
「新しい生態系を見つけたりとか、人が潜れないところでも活躍しそうだなと思っています」

(KTドローンを運営する鎌野鉄工所鎌野実社長)
「今皆さんが高齢化していて、ダイバー、水産業でも年配の人がわざわざウエットスーツに着替えて入って。体力的にも限界が来ている、そういう時代が来ています。今後、こういうものがあるということを頭のどこか隅っこでいいので覚えておいてくれたらありがたいなと思います」
多度津高校は、今後、海洋生産科オリジナルのブランド魚の養殖にもこうした技術を活用し、生徒たちに水産業の魅力や可能性を感じてほしいと話しています。