高知県香南市で、警察と消防が合同の災害対応訓練を行いました。津波の浸水区域から、高台に機能を移転させる訓練で、地震が発生した際の初動対応について確認しました。
香南市赤岡町の南国警察署香南警察庁舎は海の側にあり、南海トラフ地震が発生した際、津波による浸水などで使えなくなるおそれがあります。そのため警察の機能を香南市消防本部に移転させることになっていて、毎年、消防と合同で訓練を行っています。

「香南市消防本部へ転身完了。これより消防庁舎内に連絡室を立ち上げる、どうぞ」
機能移転後は災害警備本部を立ち上げ、建物の倒壊やけが人、通行止めなどの情報収集にあたります。また、現場から、被災状況の映像や写真が問題なく送られてくるかなどを確認したほか、屋上では津波の到達状況などを伝達する訓練も行いました。
(参加した警察官)
「情報共有や資機材の輸送など、もっと連携をとってできるところもあったなと痛感した。先日も南海トラフ地震臨時情報が発表され、警察としても危機感を持っていかなければいけないので、この危機感を持って、きょうみたいな訓練を通して防災意識や連携を強化していきたい」
この後、警察は消防によるドローン飛行を見学しました。南国警察署はドローンを保有していませんが、被害状況の確認には有効と考えていて、操作の方法や、どのような映像が見られるかを確認していました。