パレスチナ自治区ガザでの停戦や人質解放に向けた交渉をめぐり、イスラエルとイスラム組織ハマスの双方が6週間停戦することで合意したと、仲介しているカタールとアメリカが発表しました。

カタールのムハンマド首相兼外相が15日に記者会見で明らかにしたところによりますと、イスラエルとハマスの合意では「第1段階」として、今月19日から6週間、停戦し、ハマスが女性や子ども、高齢者などの人質33人を解放するとともに、イスラエル側は刑務所に収容しているパレスチナ人を釈放します。

また、イスラエル軍がガザ地区の人口が密集している地域から撤退することや、避難していた住民がガザ北部などへ帰還できるようにすることも盛り込まれています。

その後の計画については「第1段階」の間に必要な条件を交渉することになりますが、アメリカのバイデン大統領によりますと「第2段階」でハマスは残る人質を解放し、イスラエル軍はガザ地区から完全に撤退、“恒久的な停戦”につながるものだということです。

そして「第3段階」では、殺害された人質の遺体の引き渡しと、ガザ地区での復興が始まるとしています。

6週間の停戦が経過した後まで交渉が長引いたとしても、「停戦は続く」ということです。

停戦となれば、おととしの12月以来、およそ1年ぶりに戦闘が停止することになりますが、双方が合意内容を守り、恒久的な停戦が実現するのか、注目されています。