2012年、岡山操山高校の野球部でマネージャーをしていた男子生徒が監督から叱責された後に自殺した問題です。岡山県教育委員会は、以前から検討を重ねてきた再発防止策を、きょう(15日)公表しました。

2012年7月、岡山市中区の岡山操山高校で野球部のマネージャーを務めていた当時2年生の男子生徒は、監督から叱責を受けた後に自殺しました。

岡山県教育委員会は、昨年4月に再発防止策の「案」を公表、その後、外部有識者や遺族の意見を聞きながら修正を重ねてきました。
策定された再発防止策は6つの資料で構成され、柱の1つである「体罰・不適切な指導・ハラスメント防止ハンドブック」には、過去にあった子どもの自殺について具体的な事例を盛り込んだほか、教育動画を作成、視聴後は理解度を確認することなども記されました。

また、これまで、懲戒処分の指針の中に教職員のパワハラについての規定はありませんでしたが、今回、明文化。悪質な場合は免職処分を受けることもあると決められました。
一方で亡くなった男子生徒の遺族は「すべての問題点には対応されていない不完全な状態での実施」「誠に無念としか言いようがありません」などとコメントしています。
再発防止策は今年4月から実施され、効果の検証や改善も行っていくということです。