高知県香美市と大豊町にまたがる山地に風力発電所の建設が計画されていることについて住民団体が反対の声をあげています。

県庁で会見を開いたのは「香北・大豊の風力発電計画を考える市民の会」です。団体は徳島県の企業が香美市と大豊町にまたがる山地に最大で36基の風車を建設する計画について、生態系や水源、治水などへの影響を理由に反対を訴えています。また、2024年10月から11月にかけて企業による住民説明会が開かれたということですが、団体は地域住民への説明が不足していると訴えています。

(香北・大豊の風力発電を考える市民の会 小野麻里 代表)
「暮らしを知らない人たちが勝手に決めていくことが私は変だなと思うし、もっと地元の人に知ってもらって、みんなでこの問題を本当にこの地域に風車が必要なのか考えていきたい」

会見後、団体は計画中止を求める5348人分の署名を濵田知事や香美市長、大豊町長宛てに提出しました。これに対し濵田知事は10日の会見で「専門家や市町村長の見解も踏まえ、1月中に県としての意見を出す」とコメントしています。