シリアのアサド政権が崩壊して、きょうで1か月となります。暫定政権はヨーロッパや中東諸国との外交活動を本格化させていますが、新体制への移行に向けた具体的な道筋は見えないままです。
シリアの首都ダマスカスの空港では7日、アサド政権の崩壊から8日で1か月となるのを前に、カタールからの航空機が到着しました。政権が崩壊して以降、初めて国際線の運航が再開され、空港では帰国した乗客が家族らと抱き合い、再会を喜ぶ様子も見られました。
暫定政権は今月に入ってから外交活動を本格化させ、政権の中核となる「シリア解放機構」のトップ、アハマド・シャラア指導者は3日、首都ダマスカスを訪問したフランスとドイツの外相と会談しました。さらにシェイバニ外相は国防相とともに5日から中東諸国の歴訪を開始し、7日には隣国ヨルダンを訪問。前政権時に関係の深かったロシアやイラン以外の国々との関係構築を模索しています。
一方で、国営メディアは7日、様々な民族や宗派の代表者が集まり、憲法制定や選挙などシリアの今後について話し合う「国民対話会議」の実施が延期されると報じました。早期の開催が期待されていましたが、「準備を確実に行うためだ」などと説明しています。
暫定政権の期限が3月1日までと迫る中、新政権に移行する具体的な道筋は見えないままです。
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