シリーズ「現場から、」。まもなく1年となる能登半島地震についてです。元日の地震と9月の豪雨で二重の被害を受けながらも、石川県輪島市のスーパーマーケットは地域コミュニティーを維持するため、旗振り役として奔走します。
元日の地震で被害を受けても休まず営業してきた、輪島市町野地区に唯一ある「もとやスーパー」。しかし、9月の記録的な豪雨では、店の至る所に土砂が流れ込み、営業を断念。一時は廃業も頭をよぎりました。
もとやスーパー 本谷一知 社長
「もうちょっとこの場所では、商売は無理かなと思っている」
そんな時、本谷社長の心の支えになったのは住民の存在でした。
もとやスーパー 本谷一知 社長(先月)
「言ってみれば、いちスーパーだが、やっぱりスーパーだけじゃなく、やっぱり町を元気にしていく役目っていうのが僕にあると思った」
全国から届いた多くの支援により、2か月余りを経てようやく先月末に迎えた本格営業の再開。ボランティアや地元の商売人も駆けつけ、忙しく開店準備に追われます。
地元の豆腐店
「やっぱり地元住民の方はもとやスーパーで豆腐も買い物をしていたので、また豆腐が届けられてうれしい」
復活を祝うイベントも、にぎやかに始まりました。
もとやスーパー 本谷一知 社長
「私たち、もとやスーパーのスタッフだけじゃなく、みんなでこの町をつくっていければと思う。皆さん頑張りましょう。これからね」
以前の売り場に比べれば3分の1ほどのスペースですが、およそ1500種類の商品が所狭しと並びます。
「いらっしゃい、いらっしゃい。お刺身できました。天然ブリのお刺身できました」
大量に用意された刺身は、あっという間に売り切れ。
もとやスーパー 本谷一知 社長
「(Q.店すごいことになってますよ)本当ですか?うれしいですよね」
営業の再開を喜び合う住民たち。笑顔の輪が店内に広がります。
買い物客
「もう遠い所行けないから。車運転できないから」
「なかったら本当に不便だった。あって助かる。(Q.町の宝?)本当に宝」
店のスタッフやボランティアの人たちが見上げる先には…
「もとやスーパー復活開店!」
スーパーは先週末、店の一角を宿泊スペースに改修し、新たにボランティアなどの活動拠点を目指します。
もとやスーパー 本谷一知 社長
「今、支援物資は何がいいか、いろいろ聞かれるが、いろいろある中でやっぱり心の部分が半分以上占めている。商売抜きの心がほっこりするような、英気を養える場所をつくりたかったので、また来年、復興に目がけて新しく能登をデザインしていければ」
コミュニティーを守るため、奔走する地域のスーパー。復興への道のりは始まったばかりです。
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