インフルエンザが猛威を振るっています。
都内418か所の医療機関に報告された患者数は12月15日までで7256人を超え、1医療機関あたり17.36人となっています。
今後4週間以内に大きな流行が起きる可能性があるとされるレベルに達しています。

患者が爆発的に増加 クリニックの状況はー

東京都北区にあるいとう王子神谷内科外科クリニックでは、インフルエンザの患者が12月5日から爆発的に増加。前の週から約5倍になっているといいます。
12月22日に35人検査をしたうち、インフルA型の陽性が24人と、過去最多の患者数となっています。
今年は“症状が重い”患者が多く、吐き気、頭痛、脱水などで点滴を受けるケースもあるそうです。

インフルエンザ 今年の特徴は?

インフルエンザは「A型」「B型」の2種類があり、現在流行しているのは「A型」。
急な発熱や激しい症状があり、全国的に流行するのが特徴です。
さらに今シーズンの特徴として、
▼高熱▼頭痛▼けんたい感▼吐き気
といった症状も。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
頭痛やめまいが強烈で、吐き気までもよおす。
吐き気だけというよりも、吐き気を催して食事もとれなくなって、ぐったりして血圧も下がってしまう患者さんも少なくないと感じています。

なぜ今シーズンのインフルエンザは重症化する人が多いのでしょうか?

伊藤院長は、「2020年からのコロナ禍で3年以上にわたってインフルエンザはほとんどなかった。今流行っているインフルエンザのタイプに強い免疫力を持っている人の比率が少ない」ということを理由に挙げています。