静岡市では12月10日、女性の意見を市政に生かしていく「市長と語る会」が開かれました。難波喬司市長は、防災対策などについて市民と意見を交わしました。

静岡市葵区で行われた「市長と語る会」は、男女共同参画に関わる活動を行う「静岡市女性の会連絡会」が年に1回開いています。今回、特に問われたのは、防災対策についてでした。

<参加者>
「南海トラフ地震臨時情報が突然発表され、私たちもずいぶん戸惑った」
「最近の雨の降り方が明らかに変わってきていると感じるし、今後さらにエスカレートするんじゃないかなと予感をしている」

<静岡市 難波喬司市長>
「初動マニュアルがあって、12時間以内に何をしないといけないのか、この間災害訓練をしたが、どこがどんな被害を受けるかという想定をあらかじめ入れない。相当実践的になっている」

難波市長は、巴川の氾濫予測システムを活用した対策のほか、静岡県に予算要望をしている河口水門の設置を必ず実現すると強調しました。

さらに、参加者からは、ジュニア防災士の育成を呼びかけて欲しいという要望もあがりました。

<難波市長>
「将来例えば、大学進学で(市外へ)出て行っても帰ってきて、地域のためにやるとか、力になってくれるので、地域愛、郷土愛を醸成するという点でも、子どもたちの参加というのは非常に大事だと思う」

また、静岡県のジェンダーギャップ指数が低迷していることについては、市のプロジェクトチームで女性が働きやすい環境づくりを整えることや自治会活動の負担軽減などを挙げ、危機感を持って取り組んでいくと述べました。