日本自転車競技連盟(JCF)は10日、今年度優秀な成績を収めた各種目の選手を表彰するJAPAN CYCLING AWARD 2024を都内で開催した。MVPにはパリパラリンピックで2大会連続となる金メダルを獲得した杉浦佳子(53、総合メディカル)、優秀選手賞には窪木一茂(35)、山崎賢人(31、日本競輪選手会)、佐藤水菜(26、日本競輪選手会)が選出された。

MVPの杉浦は、パリパラリンピックの自転車・女子個人ロードレース(C1‐3・運動機能)で、東京大会に続き2大会連続金メダルを獲得。自身が持つ記録(50歳)を更新し、日本人最年長の金メダリストとなった。登壇した杉浦は「日本の自転車界がとても成長していることを日本の皆さんに知っていただいて、自転車に挑戦したい、自分も世界のトップに立ちたいと思ってくださる方が一人でも増えていただくことを祈ります」と喜んだ。

優秀選手賞は世界選手権(10月、デンマーク)で金メダルを獲得した3人が受賞。山崎は男子ケイリンで同種目日本勢37年ぶりとなる表彰台の頂点に。スクラッチで2年連続銀メダル(22、23年)だった窪木と、女子ケイリンで21年、23年銀メダリストの佐藤も悲願の初優勝を飾っていた。

そのほか、種目別優秀選手賞にはBMXフリースタイルの中村輪夢(22、Wing Arc 1st)ら13人、ワールドユースゲームのユースガール(9~11歳の女子)で優勝した浅田明希は、種目別優秀選手とネクストジェネレーション賞を受賞した。